【かなり大事】親族が元気なうちに戸籍謄本を集めておくべき理由

【かなり大事】親族が元気なうちに戸籍謄本を集めておくべき理由

叔父が亡くなりました

 

僕の最初の記事において、叔父が脳梗塞になり老人介護施設の病院に入院していたことを書きましたが、

その叔父が、先日老衰のため息を引き取りました。

 

90歳近い年齢でしたので、長生きしたほうだと思います。

 

【脳梗塞】一人暮らしの高齢者は、何かあったときのことをどう考えているのか

 

葬儀は以前見積もりをとった「よりそうのお葬式」で、叔父の遺言に沿って直送にしました。

見積もり通りの金額で、滞りなく済ませることができました。感謝です。

 

【シンプル過ぎてロウソクすらない直葬】”よりそうのお葬式”から見積もりが来たぞ

 

意外な事実が発覚する場合があります

 

さて、今回ですが

皆さまにとっても他人事ではないな、と思ったので記事を起こしました。

 

親御さん、親族の方がお元気なうちに、

特にご自分が喪主や相続人(またはそれに近い立場)になる可能性があれば、是非「戸籍謄本」を集めておいて欲しいと思います。

 

実は、火葬するにあたり「火葬許可証」が必要になるのですが、今回「甥」である僕が何故か申請出来ないというトラブルが発生したのです。

 

なぜかと言うと、叔父と僕の間には「戸籍上の叔父と甥」の関係がなかったです!

 

まさに「寝耳に水」「青天の霹靂」

 

この記事では、僕が実際に体験し、どう解決していったかというトラブルをいくつか書いていきたいと思います。

 

記事を読み終えていただくと、親族が元気なうちに戸籍謄本を集めておく「超大事な理由」、直系親族以外が火葬許可証(死亡届)を提出する方法、故人が加入していた互助会の解約方法などがわかるようになります。

 

アナタが相続対象人となりそうな場合、戸籍の確認は超大事

 

なぜなら、後で述べる「藁の上からの養子問題」が親族の死後に発覚した場合、非常に厄介なことになります。

 

以下のような問題が続出します。

 

死亡届が出せない(火葬許可証がもらえない)

 

先に述べましたが、葬儀社に代行してあった死亡届(火葬許可証)が、僕(や僕の兄弟)の名前では申請出来ませんでした。

 

法務省のサイトによると、「死亡届を提出できる人」は、

親族,同居者,家主,地主,家屋管理人,土地管理人等,後見人,保佐人,補助人,任意後見人

だそうです。

 

死亡届

出典:法務省

 

「親族の範囲」についてはこちらのサイトがわかりやすかったので引用させていただきます。

(この図によると、戸籍上、僕と叔父は「尊属」ではなく「卑属」になるので、申請出来ないようですね…)

親族の範囲

引用:東京海上日動ホールディングス

 

それは、1本の電話から

 

「よりそうのお葬式」に遺体の引き取りをお願いし、安置された葬儀社で花などを用意していたとき、

葬儀社の方が電話を持ってやってきた。

 

葬儀社の方「区役所の方がお話したいと」

 

(電話を代わる)

 

区役所の方「叔父様ということですが、戸籍上繋がりがなくて…火葬許可証が発行出来ないんです」

僕「は!????どういうことです????」(軽くパニック。完全に想定外の出来事)

 

近くにいた姉に電話を代わり、区役所の人と喋ってもらう。

その間、親に電話をかけ、事情を聞こうとするが姉にたしなめられた。

 

姉「いま、そんなことどうでもいいでしょ」

 

区役所のひとによれば、病院から病院のゴム印と院長の横印、院長の個人印をもらってきてもらえば「家屋管理人」ということで火葬許可証は発行可能なんだそうだ。

ということで、病院へ行くことに。

 

(病院の事務でも良くわかっていなかったみたいで、「一筆もらっても良いですか?」とか聞かれたのが印象的だった…)

 

病院の院長さんから「家財管理人」として死亡届を提出する場合、このように印をもらう

 

藁の上からの養子問題

 

まず最初にお断りしておきますが、叔父と僕は血縁で、間違いなく「叔父と甥」の関係です。

ではなぜ、戸籍上「叔父と甥」の関係となっていなかったのでしょう?

 

詳しくは割愛しますが、「藁の上からの養子問題」というものらしいです。

戦前は医師の出生証明書が必要なく、届け出さえ提出すれば誰でも親子になれたらしいんですよ…

(いったい、何があったんだ…)

「藁の上からの養子」とは、産まれて間もない他人の子を貰い受けて自己の嫡出子として虚偽の出生届を提出し、「実子」として育てるというものです。
 このようなことは、非嫡出子の出生の秘密を隠したり、戸籍上養子という事実を残さないことを目的として、近代以前から広く行われてきました。

出典:いいね!を押したい弁護士ブログ ALL LEGAL NEWS

 

未払い年金がある場合の受け取り権利者になれない

 

未払い年金を受け取る権利があるのは「死亡した年金受給者から見て、3親等以内の親族」です。

今回の僕のケースでは「戸籍上」3親等以内に該当しないので、受け取り権利者にはなれません。

3親等以内の親族図

出典:日本年金機構

 

にもかかわらず、年金事務所へ死亡届の提出が遅れてしまい、年金が既に振り込まれてしまった場合は、

死亡届を出した人へ「払いすぎなので返還するように」と通知が行くそうです(知らんがな…)

 

その「3親等以内の親族」へ請求すればいいだろうが(怒

振り込まれた年金は、最終月の入院費など、諸々の精算(自動引き落とし)で既に無くなっていると思うが?

 

凍結口座の解除が困難

 

幸か不幸か、口座は凍結されていませんでした。

後に述べる理由を読んでいただければ理解して頂けると思いますが、当然といえば当然かもしれません。

(なので、本来は「未支給年金」として扱われるはずの年金も振り込まれたわけですが…)

 

ただし、故人の口座が凍結されてしまった場合、今回のような戸籍問題が起こった場合に、

僕が凍結口座を解除するのは非常に困難な作業になることが予想されます。

(というより、事実上不可能な気がします…)

 

なにせ「親族とはみなされない」のですから…

 

口座はすぐさま凍結されるわけではない

 

「死亡届を提出したら役所から銀行に連絡が行き、銀行口座が凍結される」と、まことしとやかに言われているようですが、そんなことはありません。

 

役所はそんなことはしません。

 

銀行口座が凍結されるタイミングは「銀行が口座名義人の死亡事実を知ったとき」です。

 

・銀行の担当者が、新聞の「お悔やみ欄」を見た

・銀行の担当者が葬儀の様子を見た

・(親族が)故人の口座暗証番号がわからないので、銀行に問い合わせてしまった

・誰かが銀行に(死亡の事実を)告げ口した

 

などが多いようです(笑

 

今回のような戸籍問題が発生してしまうと、口座凍結されてしまった場合に非常に厄介ですので、

以下のような対策が必要でしょう。

 

・口座が凍結される前に全額引き出しておく

・年金が支給されるまで凍結されないかどうかチェックしておく(未支給年金がある場合)

 

マイナンバーと紐付けされた口座でも凍結されないのか?

 

現時点(2019年2月17日)で、とりあえずは大丈夫なようです(なんのためのマイナンバーなんだか…)

マイナンバーを介して銀行に死亡の事実が伝えられることはないようですね。

 

互助会の解約が難しい

 

叔父は生前、互助会に入会していましたが、この互助会で葬儀を執り行わなかったので、

解約したかったのですが、例によって戸籍問題により難航しました。

【シンプルすぎる葬儀】直葬の方法について考えてみる。ベルコに見積もりを依頼してみた

 

結果的に解約はできたのですが、

 

除籍謄本やら戸籍謄本やら入院時の書類やらなにやらを用意して「僕が叔父の事実上の後見人という立場であったこと」を提示することが条件でした。

 

介護保険料など払い戻しがある場合の受け取り権利者になれない

 

叔父の介護保険証返還等の手続きのため、役所に行きました。

ここで、「一度年金から天引きされたものがあって、還付すべきものがあれば、還付します」と言われました。

 

が、またしても戸籍問題が浮上。

 

これも、3親等以内の親族でなければ受け取り権利がないそうです。

 

まあ、たいした金額ではないし、そもそも「もともと未支給年金だった年金から天引きされたもの」だから、放置で問題なし。

 

手続きが面倒になってきた僕は、そろそろ投げやり(笑

 

成年後見人制度とは?

 

記事の最初にほうにもちらっと出てきましたが、こんなときのために「後見人」という制度が存在します。

後見人は死亡届の提出も口座凍結の解除も未支給年金の受け取り可能かと思いますが、断言は出来ませんので…(汗

 

後見人は以下に該当するひと以外は誰でもなれるそうですが、なるべく近くに住んでいる親族(親戚?)が望ましいようです。

最終的には家庭裁判所が決定するようですが。

 

・未成年者
・家庭裁判所で免じられた法定後見人等
・破産者
・被後見人に対して訴訟をし、又はした者及びその配偶者並びに直系血族
・行方の知れない者

 

成年後見人制度

出典:法務省

 

後見人制度も「存命のうち」にしか手続きを行なえませんので、まずは戸籍謄本を取り寄せてみてくださいね。

 

まとめ

 

・亡くなってからだと、戸籍関連の手続きを行なうのは超面倒になる、というか事実上不可能

・なので、まずは親族が元気なうちに戸籍謄本を取り寄せておこう

・万が一、取り寄せた戸籍謄本に「親族でないことが判明する記載があった(養子縁組はセーフ)」場合は、「後見人の手続き」がオススメ(詳しくは法テラスへGo)

 

ちなみにDNA鑑定などを実施し、裁判所へかけ合い、故人の戸籍変更を行なう手続きが必要になりそうなことを、あちこちで言われました。

 

そこまでして戸籍変更する意味する人はチャレンジするのもいいかもですが、僕の場合は特に意味もないので、(そもそもDNAサンプルもないし)何もしませんでした。

 

時間もお金も手間もかかるし、それで何が得られるかって、特に何もなさそうなんで。

 

 

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